「先生…もう…お願いだから…出したい…」
「どうしようかなぁ…?」
溢れる先走りを亀頭に塗り広げながら、僕の顔をじっと見つめる意地悪な先生の瞳。
保健室のドア一枚隔てた廊下から聞こえるのは生徒達のはしゃぐ声。彼彼女達は今ここで起きている事など知るよしもなくて、それがまた僕の背徳感を掻き立てた。
これは10年以上前、僕がまだ高校生だった頃。保健室の先生に射精管理されていた時の話。
先生が赴任してきたのは高校2年の春の事。始業式で自己紹介をする先生を見て、綺麗な人だなぁ、と思ったのが第一印象だった。
といってもその時点でそれ以上の感情は特にない。ドラマのように先生を見た瞬間一目惚れをした、なんて事もなかった。
それでも綺麗なだけあって他の男子生徒からはそこそこ人気があった。
半分冷やかしみたいなものだけど、用もないのに保健室へ行ってみたりする男子もいた。
だけどそういう生徒には慣れていたようで、同級生達はみんな先生に素っ気ない態度で追い返され教室へ戻ってきていた。
それなりに綺麗でもやっぱり先生は先生。
当時の僕達より10個以上年上だったし、冷やかしでくる生徒には厳しそうだし、AVみたいな展開にはなりそうにもないし、という事で一学期が終わる頃には面白半分で保健室へ突撃する生徒はいなくなった。
そんな保健室の先生と僕が急接近したのは2学期に入ってからの事。