【M男調教初心者の告白】僕がマゾになった理由-後編

M男調教初心者の告白前編はこちら

9月8日

最後に彼女と会ってから一ヶ月が過ぎた。やはり彼女からの連絡は一切ない。
僕の事なんてもう忘れてしまっただろうか。僕よりも理解ある新しい男を探しているだろうか。と思うと、泣いてしまうほど胸が締め付けられた。

僕は僕で少し変化があった。M男性向けのエロ動画を見る事が増えた。
目隠しをされたり手足を縛られたり乳首を弄ばれたり。僕が彼女にされたようなプレイが当たり前のように見られた。中にはさらに過激な内容も。

彼女が望んでいるのはこういう関係だったのか、と思うとやっぱり少し躊躇いがあった。
けれどそれを見て彼女との行為を思い出し、興奮してしまう自分もいた。

僕は彼女が最後に残したメッセージを思い出した。

“頭で考えるんじゃなくて心で感じて”
“私といたいかどうかを大事にして”

これだけで判断するならもう答えは決まっていた。僕は彼女を手放したくない。

そんな僕ができる事は一つだけ。マゾになりきって彼女の全てを受け入れる事。

9月20日

「久しぶりだね。一ヶ月半ぶりかな?」

良くも悪くも彼女は何も変わっていなかった。
あんな形でしばらく会っていなかったのに、何もなかったかのように接してくれる。逆に言えば寂しかった、恋しかった、という素振りもなかった。

あれから僕はやっぱり彼女の存在が忘れられない、彼女の希望を飲んででも一緒にいたい事を再確認した。そして数日前、僕の方から連絡を取り、今日、一ヶ月半ぶりの再会を果たしたという流れだった。

いつものようにまずは食事。彼女は半個室の店へ案内してくれた。会話の内容が周囲に聞こえないようにという配慮なのかもしれない。

一通りメニューが並んで落ち着いたところで僕は切り出した。

この一ヶ月半、彼女がいない生活を送ってみて耐えがたい寂しさに襲われた事。
彼女の存在が僕には必要な事。
どこまで添えるか分からないけれど頑張って希望に応えてみたい事。

これらを伝えると彼女は少し考えた素振りをして口を開いた。

「本当にそう思うなら私にプレゼントをくれる?来月誕生日なの」

彼女はそれだけ言うと、後は質問責めだった。
会っていない間どんな風に過ごしていたのか、エッチな事はしたのか、何をしたのか、など根掘り葉掘り聞かれて僕は赤面しながらも答えた。

「じゃあ来月、楽しみにしてるね」

この日もこの後ホテルなのかなと考えていたけれど予想に反して彼女は帰って行った。久しぶりの再会で何をされるのだろうか、とドキドキしていただけに肩すかしを食らったような気分になった。

10月3日

彼女の誕生日は10月5日との事。当日は平日なので、週末の今日、前倒しでお祝いをする事になった。

プレゼントが欲しいと言われたものの何を贈ればいいのだろうか、と早速困っていたところに彼女からメッセージが届いた。

“プレゼントって言ったけれど何をもらうかはもう考えてるから何も用意しなくていいよ。まあ、ご飯くらいはご馳走してよね”

プレゼントを考えなくていいと肩の荷が下りたのと同時に何を要求されるのだろうかと少し不安にもなった。

いつもより少し早めの時間に会いひとまず彼女からのリクエストで焼き鳥屋へ行き食事。その後、久々のホテルへという流れに。

「じゃあ始めようか」

部屋に着くなり彼女はバッグの中から色々と取り出した。
以前使われた事のある拘束用のテープにローターをはじめ、エロ動画で見た事のあるようなアダルトグッズがベッドに並べられた。

「何ですか?これ…」
「何ですか?って分かるでしょ?大人の玩具。これを今日は克哉君に使ってみたいなって」
「こんなに…?」
「そうよ、これが私が欲しいプレゼント。今日は一日克哉君の体を私の好きにさせてね」
「そんな…」
「この前私の希望に応えたいって決断してくれたんでしょ?克哉君の覚悟を見せる場でもあると思うけど?」

まさか、こんなプレゼントを要求されるなんて思ってもなくて僕は不安に苛まれた。けれど、彼女の言う通り僕の覚悟を見せる場はここしかない。

僕はなすがままに彼女に身を委ねる決意をした。

早速M男性向けのエロ動画で見たのと同じような事をされる。
浣腸され排便の後、シャワーを浴びて尻の穴の中まで洗われた。

浴室から出た後はベッドの上で四つん這いにさせられ、手を後ろで拘束される。上半身を肩で支え、尻を突き出す格好になると、今度は尻の穴にローションを塗られた。

「じゃあいくよ」
「んんっ…」

尻の中に異物が挿入された。数珠状に玉が連結したタイプのバイブだ。細めなのか痛みはない。けれど違和感があり気持ちいいとは言えなかった。玉を一個挿入されるたびに穴がキュッと締まり、また次の玉に押し広げられるというのを繰り返す。いくつか挿入されたら今度は引き抜かれてピストンされると穴が弛緩し、下半身の力が吸い取られるような感覚に襲われる。

「美味しそうにバイブを飲み込むね」
「アナルがヒクヒクして可愛い」
「アナルに力を入れちゃダメだよ、バイブを受け入れてね」

彼女からかけられる言葉で恥ずかしくなる。情けない、みっともない。けれどこれは彼女が望む事。僕はただ身を委ねるだけ。
そう意識すると不安で強ばっていた体の力が少し抜ける。そのせいか尻で感じるピストンの動きに神経が集中する。
最初は違和感でしかなかったその感触が徐々にじれったいような快感に変わってきた。
少しヒリヒリして熱い。でも痛みよりバイブが肛門に擦れる感触から得られる気持ちよさの方が強くて、思わず声と吐息が漏れてしまう。

「気持ちよくなってきたみたいだね、そろそろスイッチ入れようかな」

と同時に肛門が振動で震えた。強烈な刺激が肛門を貫く。

「気持ちいい?」
「はぁ…んっ!」

と言いながらバイブをグリグリと円を描くように動かすから声が押さえられない。

「今度は私を気持ち良くしてもらおうかな」

彼女は僕の顔の前で股を開き、舐めるように促した。

尻にバイブを挿入されたまま僕は彼女のアソコを舐める。しばらくぶりとは言え、最初から彼女にレクチャーされていたので体が覚えている。彼女の反応を確認しながら感じやすそうな場所を舌と唇を舐め動かす。

尻への刺激に耐えながら舐めるのは大変だったけれど、彼女のアソコからは愛液が溢れ、息も上がり、感じてくれている事は間違いなさそうだ。
やがて彼女の腰が揺れ始めたかと思うと内股を小刻みに震わせてから力が抜けた。どうやら達したようだった。

「上手に舐めてくれたから克哉君ももっと気持ち良くしてあげるね」

彼女は体を起こすと僕の手の拘束を外し、アダルトグッズの山に手を伸ばした。その中からクリップのようなものを手に取ると僕の乳首を挟む。カチッと音がしたと同時に振動を感じた。

乳首ローターというらしいそれは僕の乳首を休みなく刺激し続ける。反射的に下腹部が疼いた。それほど僕の乳首は既に敏感になっていた。

尻のバイブの刺激も合わさって下半身の疼きはいつも以上だった。

あぁもう気持ちイイ、気持ちイイ、気持ちイイ…!!!

それしか考えられなくなる。目頭が熱くなり、腰が揺れてさらなる快感を貪りたくなってしまう。

「腰振って喜んじゃうくらい気持ちイイの?」

彼女は再びバイブをピストンし始めた。同時に金玉と肛門の間にローションを塗り、圧をかけてマッサージをするように弄られる。疼きはますます強くなった。

もうダメ、おかしくなりそう…

そう感じたと同時に今まで味わった事のないような快感が体の奥からこみ上げてきた。同時にその箇所が小刻みに痙攣するようにひくつく。そして強烈な快感と共に一気に体の力が抜けた。
イッた…、そんな感覚だけど射精とは違う不思議な感覚だった。絶頂の後もまだ気持ちいい。中が甘く疼くような快感が長く続いた。

「お尻でイッちゃったみたいだね」

彼女に言われてこれが尻でイクという事なのだと理解した。M男性向けエロ動画で見た事はあったけれど、まさか自分で体感するなんて…
これでますますマゾになっていくのを実感した。情けない気持ちでいっぱいだけれど、これが彼女の望む僕の姿なのだ。

10月31日

先日、初めてアナルでイク事を覚えて以来、彼女との行為はアナルプレイが中心となっている。

自分自身で出来るようにと浣腸と洗浄の方法を教えられ、行為の前には自分で準備をするように指示された。

最初に使われたアナルバイブは細めのものだったけれど、チンコと変わらないサイズのものを挿入されるようになった。

アナルにバイブを挿入する時には自ら尻肉を割り開いておねだりをするように言いつけられた。

彼女に肛門を晒して喘ぎよがるなんて恥ずかしい事には変わりなかったけれど、快感の方が勝ってしまう。恥ずかしい姿を晒してもいいから気持ち良くなりたい。これはもう変態マゾ以外の何物でもないだろう。

けれどそんな自分に対する違和感や嫌悪感のようなものは以前より薄れているように思う。

11月14日

このしばらく気になっている事がある。セックスをさせてもらっていない。彼女と一度距離を置き、再開してからは一度もセックスはしていなかった。

手や足で扱いてもらえる事はあるけれど、挿入させてはもらえない。時にはオナニーしているところを見たいと言われる事もある。

きっと彼女にとって僕は本来セックスをする相手ではなく、体を弄んで変態マゾに貶めるのを楽しむ存在なのだと思う。彼女はこんな言い方はしなかったけれど“エッチなプレイを楽しめるパートナーとして付き合いたい”と言われている以上そういう事なのだろう。

でも僕だってマゾの前にまだ普通の男だという自負もある。そこで彼女に思い切ってお願いしてみた。

「あの…舞香さん。たまにはセックスもしたいです。ダメですか…?」
「そうね…、じゃあ来月までオナニーも射精も禁止。それが出来たら久しぶりにエッチしようか」

彼女の答えは条件付き承諾。やった!という思いの反面、本当に我慢できるだろうか、という不安を感じた。

11月30日

やってしまった…どうしても我慢出来なかった。ムラムラが抑えられなくて禁止されていたオナニーをしてしまった。

でもこれは半分は彼女にも原因がある。彼女とは二日前に会ったのだけれど“ちゃんと我慢してる?”と僕のチンコをしごきはじめた。“出ちゃうからやめてください”と懇願したけれど、なかなか止めてくれなくて、寸止めにされた。
おまけにその後亀頭だけを執拗に弄って帰ってしまうから、射精したくて溜まらなくなった。

それでも一日は我慢した。けれどダメだった。仕事中にもチンコに意識がいってしまい集中できない。一度射精してしまえばスッキリする…理性が性欲に負けた。

僕は職場のトイレでオナニーをしてしまったのだ。

射精後に襲われる約束を破ってしまった罪悪感と職場のトイレでオナニーをした背徳感に苛まれた。

12月12日

「ねぇ、ちゃんと我慢できた?」
「…」
「どうしたの?我慢出来なかったの?」
「ごめんなさい…」
「いつしちゃったの?」
「…先月末です」

と答えた瞬間、頬に鋭い痛みを感じた。思いっきりビンタされたのだ。
彼女を怒らせてしまった、失望させてしまったと思うとさーっと血の気が引いた。

「今のは報告を行った罰。我慢できずにオナニーや射精をしてしまったならその時報告すべきでしょう?なんで言わなかったの?黙ってたらバレないと思った?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「じゃあなんで?」
「報告の話は聞いてなかったので…」

彼女は冷めた目をしながら低い声で言う。こんな彼女は初めてだった。あまりの気迫に押されるも、僕にも言い分はあった。
確かに一瞬言わなければバレないかもとは思ったけれど、報告の話は聞いていない。だからこそさっき聞かれて嘘は言えなかったのだ。
僕の言葉を聞いて彼女の表情が少し緩んだ。

「じゃあ次からは何かイレギュラーな事があれば報告するのよ」

一応納得してもらえたようだ。けれどそれだけでは終わらなかった。

「じゃあ今度はズボンとパンツを脱いで床に四つん這いになって」

この流れだとアナル責めをされるのかと思ったけれどまだシャワーも浴びてなければ準備もしていない、何かがおかしいと思った。
その時だった。今度はパァンという音と共に尻に鋭い痛みが走る。

「痛っ…!」

僕は思わず背中を仰け反らせた。

「今度は約束を守れなかった罰よ。スパンキング30発ね」

スリッパで何度も尻を叩かれた。なんでこんな事をされなければならないのか。そうだ、僕はマゾで彼女のなす事に身を委ねる存在だからだ。

痛いし情けないし恥ずかしい。なのに何故かチンコが疼き始める。僕は尻を叩かれ勃起してしまった。
今まで恥ずかしいけど気持ち良くてチンコが反応した事はあったけれど、痛いのに勃起するなんてあり得ない。
僕の体はもう、肉体的性感ではなく、精神的羞恥や屈辱に興奮を覚えるようになってしまったようだ。

30発叩かれ終わった頃には我慢汁まで垂らしてしまっていた。

「お仕置きでチンチン大きくなっちゃったの?やっぱり私が見込んだだけある変態で嬉しいな」

彼女の機嫌はもう戻っているようだった。約束を破った事で幻滅されていたら…と考えていた僕は安堵した。

「しばらくこのままの格好でいるのよ」

と言って彼女は僕の鞄からスマホを取り出す。ロックを外すように言われ従うと動画を起動し机の脚に立てかける形で僕の姿を撮影した。

「あと10分はその体勢で反省しなさい。スマホの画像は証拠だからちゃんと残しておいて」
「これからは勝手にオナニーもしちゃダメよ?ちゃんと報告してね」

彼女はそう言って帰っていった。

結局この日は尻を叩かれただけでセックスはさせてもらえなかった。
四つん這いのままどうしようもない惨めさに駆られつつも胸の中が甘くざわつくのを感じていた。

12月21日

“もうすぐクリスマスだし前にしたいと言っていたデートをしない?”

彼女からこんなメッセージが届いた。これまで会うのは基本的に夜がメインだったけれど、昼から会おうと言ってもらえた。知り合って半年以上。やっと念願のデートが出来ると期待に胸を膨らませた。

12月26日

昼間に会う彼女も綺麗だなと思った。本当ならクリスマスイブや当日に会いたかったけれど、お互い仕事という事で26日の今日となった。同じような境遇の人も多いのか、街中はカップルで目立った。

どこへ行こうという話になり、デートの定番でもある水族館へ行く事になった。

今日は人並みのデートが楽しめる。そう喜んでいたのは束の間の事だった。
差し出されたのは小さなビニール袋。

「今からコレをトイレで装着してきてね」

中に入っていたのはバイブだった。つまり今日はこれを挿入した状態でデートをする、という事。僕は普通のデートも出来ない男なのだと思い知らされる。
それでも彼女とこうして昼から過ごせる事はありがたい事に他ならなかった。

言われた通り、アナルにバイブを挿入する。圧迫感はあったけれどアナルは既に何度も弄られているので多少太くても痛みはなかった。

「どんな感じ?」
「なんか…変な感じです」

彼女は興味深げに感想を聞いてきたけれど、あまりアナルを意識すると敏感になってしまいそうなので、努めて性感とは結びつかないように心がけた。

彼女は“そう”とだけ言うと、僕の腕を取って自分のそれと絡め水族館へ向かう。
こうやって腕を組んだのも初めてなので何だかドキドキしてしまった。

水族館の中はほとんどカップルだった。ご時世上、ギュウギュウとは言わないものの人気のあるコーナーだと肩が当たるくらいには人がいた。薄暗く幻想的な空間はカップルにぴったりの雰囲気と言える。

けれど彼女にとっては違ったようだ。薄暗い空間は僕の体を弄ぶのにぴったりだと言わんばかりにジャケットのボタンを外し服の上から乳首に触れたり股間を弄る。
そのたびに僕は声が出そうになるのを押さえた。

「ほら、イルカが見てるよ」

と大きな水槽の前で僕の股間を堂々と撫で回す彼女。周囲のカップルに気付かれるかもしれない、と思うと不安で仕方ないのに、巧みなその刺激とイルカの視姦に溜まらずチンコが硬くなる。

「イルカに見られて勃起するなんて変態だね」

彼女が耳元で囁く。
ああ、僕は変態だ。今までその言葉に少なからず感じていた抵抗感はほぼなくなってしまっていた。

「もっと変態になっちゃおうか」

彼女がそう耳元で続けると、アナルのバイブが震えだした。突然の刺激に心臓が飛び跳ねた。まさか勝手にバイブが動くとは思ってなかったからだ。

「リモコンで動くの」

と種明かしされ愕然とした。僕はこれから彼女の手技だけでなくバイブの刺激にも耐えなければならない。

一度動き始めたバイブは休みなく僕のアナルを刺激する。時折動きを変えて、ようやく止まったかと思うと不意打ちで動き始め、全ては彼女の手の中で操られていた。

挿入しただけなら何とかやり過ごせると思っていた。けれどバイブが動き出したらもう無理だった。
たちまちアナルの中が疼きだし、チンコがパンパンに膨れあがった。

中でイク…もう押さえられなかった。息が荒くなり、絡む彼女の腕に強く力を込め、空いている方の手を水槽にき体を支え、達してしまった。

「こんなにたくさん人がいるのにイッちゃったの…?いやらしい体になったね?」

彼女はからかうように囁いた。僕は何も言えない。本当にその通りだと思ったから。

「でもコッチはまだみたいだね?」

彼女は股間を撫でる。

「我慢できる?」
「…わかりません」
「我慢出来たら今日はエッチしよっか…?」

彼女からの誘いに舞い上がる。実はこの数日、何度かオナニーをしたいとメッセージでお願いをしたけれど、却下されていた。チンコの方ももう限界だったのだ。

この頃にはもう、水族館デートなんてどうでもよくなっていた。早く二人きりになりたい、ホテルへ行きたい、もっと快感を貪りたい、セックスしたい。そんな思いで頭がいっぱいだった。

その後も彼女はバイブの動きを止める事はなかった。おかげで中では何度かイッてしまった。
けれどそれが逆によかったのかもしれない。チンコでイケないもどかしさは和らいだ。

結果的に最後まで射精を我慢できた僕は久々のセックスを堪能した。やっぱり騎乗位だったけれど、彼女の中で吐精を果たした。

1月3日

クリスマスのデートから、僕は彼女に少し認めてもらえたのかもしれない。というのも正月休みだからという事で昨日今日泊まりで過ごす事が出来たのだ。

けれど認めてもらえたという事はそれだけなされる行為もレベルアップするわけで。僕はチンコで3回、そしてアナルで10回近くイカされた。

もちろんイカされ続けただけじゃない。一時間以上ものクンニという名の奉仕を命じられたし、彼女の意にそぐわない対応をしてしまったらスパンキングというお仕置きを課された。ついでに、下の毛まで剃られてしまった。

つまりこれまでの彼女との行為の全てを取り入れたプレイが行われたようなものだった。

おかげで体はガタガタで明日から仕事なのに体はもつだろうか…。

そして、泊まりがけで会ってくれたのにはもう一つ理由がある。それはもうすぐ僕の誕生日だから。1月6日が誕生日という事で前倒しのお祝いをしてもらった。

プレゼントだと言われ貞操帯なるものを渡された。

「これで私の前でしかチンチンを出せなくなるね」

と鍵をかけられた。

今、僕のチンコは彼女の支配下にある。彼女と会える時にしか、チンコを解放できないのだ。
装着された時は完全に疲れ切っていてなすがままにされていたけれど、冷静になって考えてみるとこれはかなり辛い状況になるのでは…と思い始めている。

1月31日

最悪だ。

年明けに彼女と最後に会ってからもう一ヶ月が経とうとしている。
一時距離を置いていた期間を覗いては約2週間に1度のペースで会えていたのにもう4週間も会えていない。
理由は緊急事態宣言のせいだ。

最後に会って間もなく宣言が発令された。嫌な予感はしたけれどそれは現実のものとなった。

“残念だけどしばらく会えそうにないね”

と彼女からのメッセージ。僕は目の前が真っ暗になった。
ただ会えずにおあずけを食らうだけではここまでの感情にはならなかっただろう。
けれど僕のチンコには貞操帯が装着されている。これを外すには彼女が持っている鍵が必要だ。会えないという事は無期限での禁欲を意味した。

4週間の禁欲生活はあまりに辛く、少しエロい事を想像しただけで勃起する。けれど貞操帯に戒められているせいで触れる事すら出来ない。

安易に受け入れるんじゃなかった…と今更ながらに後悔している。けれど貞操帯を見るたびに僕のチンコは彼女のものなのだと実感し、それが少し喜びにも感じるのだった。

2月13日

“どうにか会えないですか?もうチンコが限界です…”

と、もう5回は懇願した。ずっと答えはノーだったけれど、3日前、ようやくOKの返事をもらう事が出来た。

“もうすぐバレンタインデーだもんね”

というメッセージも添えられていた。

そして久しぶりの逢瀬の日が今日、やっとやってきた。

「今日は時期も時期だし食事はナシでいい?」

と彼女は言う。むしろ好都合だった。そんな事よりも今は貞操帯の中で勃起が治まらないチンコをどうにかしてほしい、そんな思いでいっぱいだった。

「じゃあ行こうか」

と彼女は先導に立つ。てっきりホテルへ向かうのだと思ったけれど違った。そこは意外な場所だった。

「ここですか…?」

待ち合わせ場所から10分ほど歩いた所にある公園。人気はさほどないものの、犬の散歩をしている人や通行人が気になった。

「そう。ここなら換気も気にしなくていいでしょ?」

と言うと、彼女は公園のさらに奥へ歩いていく。適当なベンチを見つけてそこへ座り、僕に隣へ腰掛けるように促した。

「じゃあ早速チンコ出して」
「ここでですか?」
「そうよ」
「誰かに見られたら…」
「じゃあこのまま帰る?」
「いや、それは…」

僕に拒否する選択肢などなかった。僕は誰か通りやしないかとひやひやしながら貞操帯に包まれたチンコを出した。鍵を開けてもらい一ヶ月半ぶりに日の目(厳密に言えば月の目だろうか)を見たチンコ。
冷たい風に晒されるも、ずっと貞操帯に監禁されていたチンコにとってはその風すら刺激的で早速フル勃起してしまう。

「射精したいよね?」
「はい」
「じゃあここでシコってよ」
「えっ…?」
「ほら、早くしないと人が来ちゃうよ?」

そう言われると躊躇う時間が惜しかった。真冬の公園で僕は無我夢中でチンコを扱く。当然あっと言う間にイッてしまった。地面に精液が弾け飛ぶ。
けれどまだイキ足りない。もっともっと扱いて満足したい。
彼女に無言で訴えると“好きなだけイッていいよ”と言われた。
僕は遠慮なく2度目のオナニーを始める。普通なら一度射精するとそれである程度満足出来るのに今日は欲求がチンコの奥から湧いてくる、そんな感じだった。

2度目も射精して、次いつ出来るかわからないからもう一度…と思った所で人がやってくる気配を感じて萎えてしまいそこで終わった。

「久しぶりにスッキリできてよかったね」

とまた貞操帯を装着し鍵をかける。
次はいつ解放してもらえるのだろうか…

「そうそう、明日はバレンタインデーだから。コレ、プレゼント」

小さい箱と紙袋を手渡された。箱はチョコレートなのだと分かったけれど紙袋は…と覗いてみると、クリスマスデート同様アナルバイブだった。それといつも乳首責めに使われるクリップ状のローター。

「アナルと乳首でならいつでもオナニーしていいからね」

彼女はそう言って公園を後にした。

2月28日

結局今月は1度会えたきりだった。けれど屋外でオナニーをしてしまうなんて…今までの僕では考えられない事だった。
性欲が極限状態になると場所もわきまえずオナニーをしてしまうような男になってしまった。きっともう後戻りはできない。そんな気がしている。後はもう、彼女の言いなりで堕ちていくしかないのだろうか。

3月18日

彼女にアナルバイブと乳首ローターをプレゼントされてから、すっかりアナルオナニーや乳首オナニーも板についてきた。
オナニーを始める前は彼女に連絡して許可を取るのだけど、そのたびに彼女はあらゆる指示を出してくる。

“オナニー中のエッチな顔を見せて”
“エロい言葉で実況してみて”
“イク時は<乳首とアナルでイカせてください!>ってお願いするんだよ”

少し前なら躊躇いがあったけれど今は素直に彼女の指示を受け入れている自分がいる。何よりそうする方が何倍も興奮するし快感に浸れる事に気付いた。

当然チンコはずっと貞操帯で封印されているのでこの一ヶ月間はずっとアナルと乳首の快感を貪っている。
もしかしたらチンコよりも感じやすくなっていると言ってもいいかもしれない。

3月27日

緊急事態宣言が明け、彼女と久しぶりに会える事になった。

彼女も僕と会える事を待ちわびてくれていたのだろうか。以前よりもさらに過激なプレイが待っていた。

貞操帯を外され、チンコが解放されたもののすぐにコックリングという根元を締め付ける器具を装着させられる。これで簡単に射精出来なくなるのだ。折角解放されたのにこの仕打ちはあんまりだ。けれどそんな彼女の対応に興奮を覚える自分がいる。

アナルプレイの準備だと浣腸をされてプラグで栓をされた。今までなら便意を感じたらすぐに出させてもらえたのに、今日はこのままマンコを舐めて奉仕をするように言われた。
腹の中でグルグルと唸る便意を堪えながら彼女の期待に応えるべくクンニをした。

数十分後、ようやく排泄の許可を得た僕はトイレに駆込むと栓を抜くと同時に大量の便を噴射した。
そのままシャワーを浴びて腸内まで綺麗にする。
浴室から出ると、彼女の股間にはチンコが生えていた。

「今日はコレでアナルを犯してあげるね」

四つん這いになり彼女の股間に生えたペニスバンドという疑似チンコをアナルに挿入される。後ろから犯されているというシチュエーションに喜びを感じた。
アナルでイクのはもう慣れてしまった。

「自分で腰振って欲しがるなんてどうしようもない淫乱だね」

と言われるとますます腰を揺らして求めてしまう。夢中でペニスバンドを貪り、立て続けに3回もイッてしまった。

その間、イクにイケないチンコはダラダラとシーツに我慢汁を垂らしている。

「チンチンも触ってほしい?」
「はい、お願いします…」
「じゃあエッチな言葉でお願いしてよ、得意でしょ?」
「お願いします、僕の卑しい変態チンコを可愛がってください…」

彼女は満足そうに微笑むと僕の手を拘束し、チンコにローションを垂らした。そして亀頭だけを執拗に弄くった。

ただでさえコックリングで射精出来ない状態なのに、亀頭だけ弄られてもどかしくて気が狂いそうだった。

「お願いイカせて…」
「ああっ…もう射精したい…」
「ダメですか…?イキたい…」

必死の懇願も虚しく彼女は執拗に亀頭だけを責め続けた。しばらくすると尿意を催した。こんなところでオシッコを漏らしてはいけない、と意識するも尿意が勝る。尿道を締め付けても利かない。というか尿道に力が入らない、強制的にオシッコが出そう、そんな感覚だった。

「出る…出る…何か出る…」
「あぁあああぁぁぁ…出る…っ!」

結局僕は尿意を押さえ込む事が出来ず撒き散らしてしまって。放尿の開放感と射精の快感の両方に襲われ、僕はもう全身の力が抜けてベッドに沈み込んでしまった。

「潮と精液が同時に出ちゃうなんてよっぽど溜まってたみたいだね」

彼女が言うには僕がオシッコだと思ったものは潮なのだそうだ。
でもそんな事はどうでもいいと思ってしまう程に僕は完全なる放心状態となった。

4月17日

彼女とSNSで知り合ってちょうど一年が経った。一年前のこの日がなければ彼女と出会う事もなかったし、変態マゾに堕ちてしまう事もなかった。
けれど彼女と出会わなければきっと今でも童貞のまま寂しい社会人生活を送っていただろう。

この一年を振り返って彼女との出会いは僕にとって良いものだったのか、悪いものだったのか、自分自身でも分からない。

けれど彼女に僕の中のマゾの素質を見抜かれ、体を開発され、彼女に従い支配される喜びを教え込まれた事については後悔はしていない。

もちろん最初の頃は葛藤や嫌悪感、抵抗感もあったけれど、それらを全て乗り越えた所に存在する快楽は彼女と出会わなければ知り得なかった事だ。

僕はこれからも彼女との行為で変態マゾへと貶められていくと思うけれど、全て受け入れる覚悟で臨んでいきたいと考えている。

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