浮気調査:寝取られセックス
男が妻の頬に触れる。
彼女は小さく目を閉じる。
拒む素振りなど、一切ない。
むしろ――どこか、嬉しそうだった。
「あいつ…俺には見せない顔をするんだな…」
画面の中で、2人はゆっくりと唇を重ねた。
俺は目を離せなかった。
怒りや嫉妬は、確かにあったはずなのに、今はそれを上回る“熱”が体の奥からこみ上げてくる。
やがて、男が妻のワンピースの背中に手を伸ばすと、ゆっくりとファスナーを下ろし始めた。
妻の白い肩が露わになり、服がソファに滑り落ちる。
何も言えず、何もできず、ただ俺は画面を見つめていた。
だがそのとき、男がふと立ち上がり、リビングのカメラ方向にちらっと視線を向けた――ような気がした。
心臓が一瞬、跳ねる。
バレた…?
いや、違う。偶然だ。
でも、そこには微かに笑うような、その目線には…妙な余裕が宿っていた。
まさか――妻だけじゃない、あの男も仕組んでいるのか?
この“劇場”を、俺に見せつけるために?
ゾクリと背筋が震えた。
それは恐怖でも、屈辱でもなく、もっと異質な快感だった。
俺の知らない、もうひとつの夫婦の物語が、今、確かに始まっていた――。
男が妻の背中のファスナーを下ろし、白いブラの肩紐が滑り落ちた。
リビングのソファにふたりの体が絡み合い、微かな吐息と笑い声が画面越しに響く。
その瞬間まで、俺はどこかで「これはただのゲームだ」と思っていた。
“寝取られる妻を観察する”という異常な状況を、どこか自分とは切り離して冷静に眺めていたつもりだった。
けれど――
ふたりが深く唇を重ね、まるで恋人同士のように抱き合ったそのとき、
俺の中に、鋭く刺さるような痛みが走った。
「……何してんだ、俺」
声が、かすれた。
俺の知っている妻じゃない。
この画面の中の彼女は、俺が何年も見たことがないような、いや――見たこともなかったような表情を浮かべている。
あんな目、あんな声、あんな肌の動き――
全部、俺以外の男の前でだけ見せるのか。
これを望んだのは、俺だった。
浮気を確かめるため、あるいはその背徳を覗き見るため。
ホテルにこもってまでPCをのぞき続けるような、そんな自分の愚かさを、わかっていたはずだった。
でも、いざこうして“現実”を突きつけられると、まるで足元が崩れていくようだった。
興奮じゃない。
胸に広がっていくのは、空虚で、情けなくて、そして取り返しのつかない“後悔”だった。
「なんで…俺は、ちゃんと彼女を見てこなかったんだろう」
冷めたコーヒーのカップに触れた指先が震える。
画面の中では、彼女が笑っていた。
楽しそうに、優しく、どこか甘えるように――
まるで、ずっと前からこの男のものだったかのように。
もしかしたら、俺たちの関係は、とっくに終わっていたのかもしれない。
気づかないふりをしていたのは、俺のほうだった。
後悔だけが、静かに心を満たしていく。
あのとき、もっと彼女の言葉に耳を傾けていたら――
あのとき、ふたりで向き合う努力をしていれば――
こんな形で、妻の“本当の顔”を見ることはなかったのに。
ノートPCの蓋を、そっと閉じた。
もう、見ていられなかった。


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