・M男としてのアピール写真
以上を送ってください。
サイトを通じて会う際に顔写真を送るのは基本なので僕は迷わずお気に入りの一枚を送ります。
アピール写真というのが悩みましたが、体に“変態マゾ”と落書きされたチンチンポーズの裸写真を送りました。この写真は以前別の女性に調教してもらった際に撮られた写真で、乳首とチンコのピアスも写っているのでM男らしさをアピールするのにちょうどいいかなと思いました。
と、ここまでスムーズなやりとりだったのですが、この後返事が来なくなりました。僕は一抹の不安を覚えます。
写真を見てダメだと思われたのだろうか、それともやっぱり騙されたのだろうか…でもだとしたらもっと違うアクションがあってもおかしくないはず…
そんな事を考え、何度もカカオの受信を確認しながら1時間半程過ぎた時でした。
“今日18時に○○の××に集合。時間厳守です。道具などはこちらで用意しているので不要”
という返事が届いたのです。僕は思わず“よっしゃ!”と声を上げてしまいました。
ちなみに最初からカカオを晒している女性でアポの話に至ったのはこれが初めてだったので、より一層期待が膨らみます。
けれどまだ油断は出来ません。実際会ってみたら何かの勧誘って可能性もあるだけに、スキは見せないようにと心がけました。
数時間後、アポの時間がやってきます。少し早めに指定された場所へ着くと早速女性に話しかけられました。
「カズヤくん?」
30代くらいの綺麗な女性でした。名前を呼ばれて僕ははい、と返事します。
「夕梨です。18時まであと15分くらいあるからちょっと待っててね。まだあと何人か来るから」
夕梨さんは時計を見ながら言いました。他にも誰か来る。これは予想外の展開です。やっぱり何か裏があるのだろうか…と、どうしても勘ぐってしまいます。
そうするうちに男性が1人、2人とやってきます。夕梨さんと男性達の会話からするとどうやら僕と同じようにサイトで誘われた男性のようでした。
約束の18時の時点で僕含め4人の男性が集まりました。
「じゃあ行きましょうか」
夕梨さんが先導に立って歩きます。どこへ行くかも分からないまま着いたのは近くのカフェでした。この流れは勧誘でもあるだけに油断は出来ません。
「とりあえずここで詳しい話をするわね」
店へ入って席に着くと夕梨さんはそう切り出し、話し始めました。
「今日はこの後、私の友達の誕生日パーティーがあるの」
「それでM男をプレゼントしようと思ったんだけど、用意していた男が逃げてしまってね」
「そこで急遽募集して貴方達に集まってもらってってわけ」
「まあ、最終的にプレゼントを受け取るかどうかは友達次第だから早々に帰ってもらう場合もあるけれど」
「私のメッセージに了承した上でここに来てくれたって事は一応全員参加でいいかしら?」
と、夕梨さんの事情が明かされます。ついさっきまで半分以上疑っていた僕もこの話を聞いてひとまずは納得出来ました。
とはいえ、こんなシチュエーションは初めてです。一体どれくらいの規模のパーティーなのか、どこで行われるのか、誰に何をされるのか、疑問は尽きません。
それは僕以外の男性も同じようでした。
「あの…それって夕梨さんには調教してもらえないって事ですか?1対1の調教ではないって事ですか?」
一人の男性が不安そうな面持ちで質問します。夕梨さんはその男性を見て答えます。
「そうなると思ってもらった方がいいわね。でも最初に“調教内容に異議なく従える方のみ返事を”って言ったはずだから、異論はないと思うけど?」
「まあ、どうしても嫌だって思うなら今ここで帰ってもらってもいいわよ?」
そう答える夕梨さんの顔つきが少し厳しいものになります。
“従えもしないのに私を欺いてここへやって来たの?”
言葉にはしないけれど暗にこう言っているようにも思えました。
男性はしばらく黙っていましたが“思ってたのと違うので…”とそそくさと店を後にしてしまいました。


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