ただ、不幸なことに、彼に応じる事の出来るSっ気の強い女性は、
彼の母を除いて居なかったようで。
どれだけ「僕を虐めて下さい!」と言っても、
虐めてくれる女性は居なくて、
それどころか気味悪がられてしまったようね。
変に治安の良い土地柄だったせいかしらね…
普通はそんなオモチャが降ってきたら、
嬉々として虐める女子の2人や3人居そうなものなのだけれど。
それで、性癖を持て余したまま進学して、
性癖を発展させた原因になった張本人の母が再婚。
人が変わったかのように穏やかな性格になってしまったそうよ。
その時のマゾ男のショックと言ったら、とてつもないものだったそう。
それもそうよね、
唯一快楽を与えてくれていた母が、もう与えてくれなくなったのだから。
しかも、再婚っていう取り返しのつかない出来事で。
もう今後、母がマゾ男を虐める事はない。
そう悟ってしまったんですって。
それからのマゾ男は、出会い系サイトで虐めてくれる女性を探…そうとしたんだけど、
何故か釣れたのはオジサン。
そして、プレイをしてみて(何で?って訊いたけど、結構自暴自棄になってたからだそうな)で、
そこで一回、男性に目覚めたみたい。
無理矢理アナルにチンポをねじ込まれて出血した時の、
切り裂かれるような痛みと快感がクセになってしまったって。

そこから紆余曲折あって男性から女性へ戻り、
でも、中々理想の女王様に出会える事なく今に至ってしまった…という流れ。
マゾ男なりに、理想の女王様に出会えない虚しさを解消しようと頑張ってたようだけど。
二次元に逃げようとしたり、風俗に救いを求めてみたり、ね。
まぁ、徒労に終わったみたい。
そりゃそうよね、並みの性癖じゃないんだから。
でも、私という理想の女王様(になるかもしれない)女性と出会って、
この出逢いを絶対無駄にしたくない、
私を逃したくないという理由で、
社会生活がダメになるかもしれない危ない命令も、
それこそ文字通り”人生をかけて”聞いてくれたのよね。
話を聞いてて、胸を打たれたわ。
そして私も、このマゾ男ならばもしかして…と思ったのよね。
(そしてその予感は間違ってなくて、濃厚で味わい深いひとときを過ごす事が出来たのだけど。)


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