
「もういいわよ」
十数回の宣言の後、ようやく終了の許可が下りました。僕の喉はもうカラカラです。でもどこか清々しいような、そして高揚するような気分になっていました。
「ところでさっきからずっとチンコ立ってるけど何で?」
僕のチンコは既にビンビンでした。
「興奮してしまいました…」
「お前は恥ずかしい言葉を言わされた上にチンコを鞭で叩かれて興奮するの?」
「はい…」
「最近マゾに目覚めたって聞いてたけど、鞭でチンコ叩かれて勃起する奴なんてなかなかいないわよ」
「…ありがとうございます」
メグミ女王様は呆れた口調で言います。本当ならただの誹謗なのに、僕にとっては最高の褒め言葉に聞こえました。
「で、このチンコはどうしたい?」
メグミ女王様は鞭の先でチンコを弄びながら言いました。

「触って欲しいです…」
「はぁ?厚かましいにも程があるわね!」
「はぅ…!!」
初めてのSMプレイだったので分からなかったのですが、こういう時は安易に触って欲しいなどというものではなかったのです。メグミ女王様は厳しく叱責すると、今までより強い力で鞭を振り下ろしました。僕は思わずうめき声を上げてしまいます。
この時の僕は、どう答えるのが正解なのか分かりませんでした。しばらく答えられずにいると、メグミ女王様が助け船を出してくれました。
「じゃあ選ばせてあげる。鞭で叩かれながらイクか、足で思いっきり踏みつけられてイクか、私に見られながら自分でしごくか。どれがいい?」
「見られながら自分でしごきます…」
ついさっきの強い鞭の痛みを何度も味わうかもしれないと思うと怖かったのと、踏まれるのもまだ不安がありました。そこで僕が選んだのは自分でしごくという選択肢だったのです。
手首の縄を解かれた僕はチンコを握り、扱き始めました。女王様の視線が、僕の目に、そしてチンコに絡みつきます。
ただのオナニーなのに、それだけで極上の快感でした。今までしたどんなオナニーよりも、そして妻とのセックスよりも興奮しました。この時、僕にとって妻とのセックスはオナニーの延長線上でしかなかったのだと思い知らされました。
僕は今、メグミ女王様の蔑んだ瞳で見られながら、オナニーしている…その興奮であっという間にイキそうになりました。
あともう少しで出る…!
という時です。
「はい、ストップ」
僕は強制的にオナニーをやめさせられました。

「鞭と踏みつけでイク許可は出したけれど、自分でしごいてイッていいとは言ってないわよ」
ちゃんと聞いてなかったの?と窘められ、僕は謝るしかありませんでした。
「とりあえず今日はこの辺で終わりにしようかしら」
と、メグミ女王様は鞭や縄を片付け始めます。そして代わりにマジックペンを取り出すと僕のチンコに、
『変態チンコ 監視中』
と書かれました。
「試しに今日SMプレイをしてみたけれど、やっぱり今まで通り普通の生活を続けていこうと思うなら消して勝手にオナニーの続きでもすればいいし、マゾとして生きてみたいと思うなら消さずにオナニーも我慢して調教されたいって懇願してくれればいいわ」
メグミ女王様はこう言って、それじゃあ貴方も服を着て帰っていいからね、とホテルを後にされました。
この日から、僕はもうメグミ女王様の事しか考えられなくなりました。
チンコに書かれたメグミ女王様の文字を見るたびにチンコが疼きます。それはオナニーを寸止めされたからというだけではなく、今回していただいたSMプレイこそが僕の求めていた理想の男女関係だったからです。
今まで通りこれまでの生活を続けていくか、マゾヒストとして生きていくか。僕の答えはすぐに決まりました。そして二度目の調教は僕から懇願しました。
二度目以降の調教は最初のSMプレイとは比べものにならない程厳しいものでした。“調教”なのだから当然といえば当然ですが、メグミ女王様の調教を受けるようになって半年も経った頃には鞭打たれたら感謝をし、及第点をいただけるくらいにはご奉仕にも満足してただけるようになりました。

けれど僕はまだ、この時点でメグミ女王様の奴隷ではありませんでした。
妻にはまだ自分の性癖を隠したまま結婚生活を送っていたからです。メグミ女王様の正式な奴隷となるには仕事以外の時間は全て捧げなくてはなりません。家庭との両立なんてあり得ないのです。
メグミ女王様さえ許してもらえるなら、正式な奴隷ではなく、妻には内緒にしながらSM関係を続けていく事もできたかもしれませんが、マゾヒストの自分がさらなる支配を欲していました。
この頃には妻といかにして離婚するか、そんな事ばかり考えていたように思います。
僕の性癖と共に正直に話すべきか、でもそうするとメグミ女王様にまで迷惑がかかるかもしれない。性癖やメグミ女王様の事を隠して切り出そうとなると、離婚する理由がない。
堂々巡りで解決策が見つからないままさらに半年が過ぎた頃、驚く事に妻から離婚を切り出されたのです。
他に好きな人が出来た、との事でした。そして最近の私は女性として見られていない、そんな風にも言われました。
僕は内心小躍りしたい気持ちを抑え、妻の申し出を受け入れました。もちろん僕にも後ろ暗いものがあるので、一切もめ事にはせず、円満離婚という形で話をまとめました。(ただ、僕達には娘がいたので、娘が自立するまでの二年ほどは離婚後も一緒に生活を送っていましたが)
後から知った事ですが、妻に出来た好きな人というのはメグミ女王様のお知り合いのようでした。何をどうやったんですか?と聞くと、ふふっと笑ってごまかされてしまうのでそれ以上は聞けていません。
離婚をし、娘が自立した事で別居も済ませた僕は晴れてメグミ女王様の専属奴隷となる事ができました。
その際に装着された鍵付きの貞操帯は奴隷の証でもあります。
離婚してまで専属奴隷になりたいなんてどうかしている、なんて声もあるかもしれませんが僕は一切後悔していません。
僕は離婚する事で、メグミ女王様との特別な時間を手に入れる事が出来たのです。



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