非モテ歴=年齢の僕
僕は、本当にモテないのです…今まで、女性を好きになったことは何度もあるんです。でも、勇気をもってその気持ちを伝えたことがないんです。
自分のことをどう思われているのか、心配でたまらなかったのです。
嫌われたらいやだな…という思いが先行して、気持ちを伝えることができないまま、一度も女性にモテたことがないんです。
顔もそんなに自信ないし、頭も良くないし、勉強も…こんなウジウジした性格ですから当然と言えば当然なんですけど…
ヤリチンの友達の勧めでダメ元で出会い系サイトに登録をしてみた
そんな僕にも男の友達は結構いるんです。その中の1人健司くん。
彼は、ヤリチンと言われています。
付き合っている彼女がいるくせに、しょっちゅうバイト先で女の子見つけてはセックスしまくってるんです。
そんな健司君が「お前モテないんだろ?童貞なんか早く卒業しろさ」といって紹介してくれたのが、出会い系サイトでした。
「俺はいいんだよ…」とか言ってるうちに健司君は、僕のLINEにリンクを貼ってくれていたのです。
女性からのたくさんのアプローチに喜んでいた僕
こっそり家に帰ってから、LINEのリンクを開いてみました。そんな世界が待っているのかわからず、酔った勢いもあってアカウントを作成してみたんです。
そりゃあセックスしてみたいですよ…いつまでたっても、いい年こいてひとりエッチだけってのも焦るもんなんです。
すると…どうでしょう!みるみる間に僕のアカウントに女性が書き込みをしてくれているじゃないです
か!夢のような感覚でした。
その出会い系サイトは、初期段階では無料なのですが、女性と5回くらいやり取りをすると、課金しないとイケないサイトだったのです。
携帯のキャリア決済を使っていたので、まあ少しくらいならいいかと課金を続けていたんです。
結局、僕の書き込みにアプローチしていた女性たちはやり取りをダラダラ引き延ばして、自分たちだけお金をもらうサクラだったのです。
気づいたら、1万円、2万円…最後は10万円近く課金していたのです…
退会をしようと思っていた矢先、即会い掲示板で魅力的なお誘いが…
結局、会おうという話になると、もっとお互いを知ってから…とか言って全然会う気配がないんです。その時点で気づくべきだったのですが、女性に対して清廉潔白なものだと信じていた節があるんです。
だから、信じてみたんです。でも…裏切られた感があって、もう退会しようと思いました。
そんな時、一件の書き込みがありました。
2歳年上の清楚な感じの女性でした。もう少しポイントも残ってることだから、最後のやり取りにして、ポイント使い切ってしまおうって思ったんです。
まさかの素人女性で会う約束が決まった…
ところが、その女性に「もうポイントが無くなるんで、やり取り辞めますね」っておくったら、「じゃ、LINEのID教えるから、LINEでやり取りしましょ」と返信があったのです。
「ん?」と二度見してしまいました。最初は意味がよくわかりませんでした。「LINEかぁ…ん?」という感じでした。
「お金かかんないじゃん!やった!」ということでLINEをつなげて見ると本当につながるではありませんか!
そこからは、自由にやり取りができたのです。お互いにゆっくり自己紹介して、会うことになったのです!
デート当日【難波で待ち合わせ】
約束の当日、お互いに話し合って待ち合わせ場所は難波にしました。実際なんの企画もなく、ただ飲みましょうという感じだったのです。繁華街なら、なんとなく困らないかな…って感じでした。
セックスはしたいけど、きっかけなどわからないし…というのが本音でしたけど。朝からドキドキしていました。やっぱり女性と待ち合わせするとなると嬉しいものです。
・千尋さんが現れた!!サクラじゃなかったことに安心する僕…
あ!彼女の名前は、「千尋さん」と言います。言ってなかったですね。彼女が本当に待ち合わせ場所に来るか、実は半信半疑でした。さんざんだまされてきましたから。
時間になると、目印の雑誌をもった女性がそこにいるではありませんか!千尋さんがいたんです。
さくらじゃなかったことに、僕は嬉しかったです。女性を知らない僕は、それだけで幸せでした。
裏なんばの居酒屋でデート開始
結局、二人で話して、裏なんばの居酒屋に行くことになりました。それまで、女性と二人っきりで飲んだことなどないので何を話していいかもわからなかった僕ですが…
千尋さんがリードして話をしてくれたのです。なんていい人なんでしょう。
千尋さんは、最初はゆっくり飲んでいたのですが、段々ペースが早くなってきています。
僕も普段あんまりお酒を飲む方ではないのですが、この日ばかりは楽しくて楽しくて…
すごく会話も弾んで良い雰囲気に…
会話も、はずみました。自分の生い立ちから、今の仕事までずいぶん話し込んでしまいました。居酒屋では、お互いに向かい合わせの4人テーブルだったのですが、手相を見るという話になって、彼女がぼくの横に来たんです。彼女の肩と僕の肩が触れあったり、手相を見るときに当然お互いの手を触りあうのです。
指先って本当に敏感なんですね。知らなかったです。
隣の席にいて、間が少し開いていたのですが、常に肩がくっつく距離になっていました。触れている部分に意識が集中して、熱くなってきているのがわかりました。
「まだ帰りたくない…」これがまさかの今夜OKの合図か!?
そんな時、彼女がピタっと僕の肩に寄りかかってきたんです。フワッと髪のいい香りに包まれました。会話は「今度休みの日に、遊園地行こう!」「買い物付き合ってよね!」とか、完全に恋人同士のそれでした。
そのうち彼女が、黙ってしまったんです。どうしたのかな…とそっと覗き込んでみると、彼女は僕を見ないんです。
向こうの方を見ながら、
「今日はまだ…帰りたくない…」
「え?もうそろそろ帰らないと終電無くなるよ?」
などと青臭いことを言ってしまったのです。
一か八かホテルに誘う僕…
「だから…」そこで気づきました。でも、誘って断られたらイヤだなと思ってモジモジしてしまったのですが…思い切って誘ってみることにしたのです。
「もし良かったら、二人っきりになれるところいかない?酔いも覚まそうよ」
なんて、思い切って誘ってみると…、彼女は顔を真っ赤にして僕に更に寄りかかってきたのです。