「どこ行きましょうか?どっか行きたい所あります?」
「うーん、デートっぽい事が出来るならどこでもいいよ」
「じゃあ、××(大型ショッピングモール)でもブラブラします?その後夕食とかどうですか?」
「うん、そうしよう」
もしかしたらここでマルチの勧誘でもされるんじゃないか…そんな警戒心もあったけれど、全然そんな展開にはならなくて私達はカフェを出るとショッピングモールをぶらついた。
手を繋いだのは私から。タクミは少し戸惑うような仕草を見せつつ私の手を握り返した。
雑貨を見たり本屋に立ち寄って、“コレ可愛い”とか“この作家が好きなんだ”とか話をしていたらあっという間に数時間が過ぎた。
食事はモール内のレストラン。
タクミは聞き上手だし、話題も豊富なので会話をしていて楽しかった。
久しぶりにデートらしいデートが出来たような気がして私は充実した気持ちになった。
この頃には警戒心もかなり解けていた。
食事を終えてモールを出た頃には外も暗くなっていた。
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