「女の子に責められたいっていうか、イジメられるのが好きなんだけど…」
「えっ?どんな風に?急に言われても出来ないよ」
責めるとかイジメるって何?Mって事はSMとかそういう事?私、やった事ないけど…
私はますます理解出来なくなりました。
よく分からない事は出来ないし、ありのままを伝えたものの彼は食い下がります。

「それなら最初は俺がリードするから、その通りにしてもらえたら嬉しいな」
「じゃあ、まぁ…とりあえずやってみる?」
よく分からないとはいえ、別に頭ごなしに拒否したかったわけではなかった私は、リードするというトシオの提案に乗りました。
「じゃあシャワー浴びてくるね」
と、トシオは服を脱ぎ始めます。
そこで早速私は目を疑いました。
裸になった彼の股間は綺麗に毛が剃られていてツルツル、いわゆるパイチンというやつです。

「えっ…何で剃ってるの?Mだから?」
「うん…こういうの嫌…?」
「嫌じゃないけど…何か変態っぽいね」
嫌かと聞かれると好きでも嫌いでもなかった私は正直に感想を伝えると、トシオは照れたようにへへっと笑いました。
褒めたわけでもないのに何だか嬉しそうです。
そのままお風呂場に向かったトシオは数分後にシャワーを浴びて出てきました。
「じゃあ私もシャワー浴びてくるね」
「待って!リナちゃんは入らないで!服も脱がなくていいから!」
「何で?」
「そのままがいいから」
続いて私がお風呂場へ向かおうとすると制止されました。
そのままがいいって何?よく分からない理由に戸惑いましたが、折しも季節は秋。夏場なら何が何でもシャワーを浴びたかったところですが、そこまで汗もかいてないしまあいいかと思い彼の意向に沿いました。
この時点でトシオは全裸、私は服を着たままというアンバランスな状況。私はこの後どうするの?といった心中でしたが、とりあえず彼がリードしてくれるとの事なので任せるしかありません。
彼は自分のバッグを持ってベッドに向かうと、バッグから何かを取り出し私に差し出しました。

「これで俺の手を縛ってくれるかな」
トシオが手にしているのは黒のビニールテープのようなもの。
それを私が受け取ると、彼は両腕を後ろに回して背中で腕同士を組みました。どうやらこの状態で縛って欲しいようです。
テープに粘着力はないものの、腕にぐるぐると巻き付けていくと摩擦力のせいか簡単に解けない仕組みになっていました。ものの数分で彼の手は自由が利かなくなってしまいました。
うわー、本当にSMっぽい…
と心の中で呟きました。
同時に“この後どうするの?”という不安にも似た疑問は“この後何をすればいいんだろう”というワクワク感に変わりました。
「バッグの中にローションがあるから取ってくれる?」
私は彼のバッグを探り、一本のボトルを取り出します。
「それを乳首に塗って指で弄ってほしいな」
彼の指示通りに私はローションを手に取り、乳首に塗りました。そして指先で乳首を摘まみます。
「んぁ…!」


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