「ほら、舐めなさい」
「はい…」
仁王立ちになった部下の怜香。私は彼女の足下に跪き、首を伸ばして股間の茂みへと舌を這わせた…
私は40歳、大した取り柄もないしがないおじさんです。
辛うじて既婚者ではありますが、恋愛の末の結婚というわけではなく、いつまでも独身では体裁が悪いからと30代後半でお見合い結婚。
妻は一言でいえば地味で内気。大して器量も良くはなく、まあお似合いと言えばお似合いの夫婦でしょう。
愛情もなく惰性での結婚は上手くはいきませんでした。
結婚当初はそれなりに夫婦生活もありましたが、次第に回数も減少。一年もするとほとんどレス状態に。
とはいえ元々体裁を考えて見合い結婚をしたので、離婚を考えるまでには至りませんでした。妻を捨ててまで一緒にいたいと思えるような親密な女性もいなかったというのも大きいでしょう。
それに仕事から帰ればご飯はあるし掃除や洗濯もお任せと、一応妻との結婚生活にもメリットはありました。
こういった事から私達は紙切れ一枚で繋がった同居するだけの男女として暮らしていました。
ただ、私だって男。人並みに性欲はあります。好みではない妻に欲情はしないけれど、他の女性なら…という思いは日に日に募りました。
こういう感情が独身の頃にあれば状況は変わっていたのかもしれません。けれどその頃は男としての自信が全くありませんでした。
しかし見合いとはいえ結婚できたという驕りもあり、私は妻以外の女性との出会いを求めるようになったのです。
結婚して2年ほど経った頃でした。
私が女性との出会いの場に選んだのはマッチングサイト。テレビなどでも話題になっていたので、物は試しにという思いで登録してみました。
時期はちょうどコロナ禍の真っ只中。
そのおかげか私を気に留めてくれる女性も多く、入れ食いとまでは言わないものの10人に1人は会って食事するくらいの関係には進展できました。
ただやはり私には男としての魅力が乏しかったのでしょう。期待するような関係にまで至る事はできませんでしが…
それでも次こそは…と粘って半年。私は一人の女性と繋がりました。彼女は“れい”と名乗る20代の女性。
倍近く歳が離れているのが気になりましたが、彼女は年上の男が好みだという事でその言葉に甘えて会う事に。
どんな子が来るのだろう…私は胸を高鳴らせ約束の場所で待ちました。けれどそこへやってきたのは、私のよく知る人物だったのです。