「私の事、愛してるんでしょう?だったら舐められるわよね?」
僕の前には開脚姿の女王様。
いつもなら歓んで舐め奉仕するところだけどこの日は違った。
割れ目から垂れる白濁の汁は愛液なんかじゃない。他の男の精液だ。
「何やってんの?早くしなさい。選り好みできる分際じゃないでしょう?」
苛立ちの口調で急かす女王様。僕は彼女の股の間に顔を埋め、淫裂に唇を寄せた。
女王様との出会いはもう4,5年も前になる。初めて利用したSM倶楽部に彼女はいた。円華(まどか)女王様と名乗っていた。本名ではないらしいが未だに教えてはもらえていないので、今でも僕は彼女の事を円華様と呼んでいる。
僕は円華様に一目惚れだった。
切れ長の目に鼻筋は高く、赤い口紅がよく似合う唇とまさに女王様然とした容姿だったし、スタイルも全体的に細く、それでありながらバストとヒップは女性らしい厚みがある。円華様は僕の思い描いていた理想そのものだった。
SM倶楽部、というかSMプレイ自体初めてだった僕に円華様は厳しい口調ではあったものの優しく調教してくれた。もし調教内容が耐えられないほどキツいものだったなら、たとえ容姿が完璧でも次はなかったと思う。
けれど円華様はこれからも調教されてみたいと思わせてくれるような女王様だった。
その日から僕は定期的に倶楽部に通うようになった。大した稼ぎがあるわけではないから1ヶ月に1,2度程度だったけれど、僕はタバコをやめ、趣味だったバイクも手放した。
そのおかげもあり、倶楽部通いを始めて3ヶ月経った頃には円華様に名前と顔を覚えてもらえるようになった。
1年経った頃にはアナル性感もマスターしたし、ある程度の苦痛責めも享受できるようになった。
言ってみれば僕のマゾヒスティックな体は円華様に作られたようなものだった。