前回の話:【MESUIKI】~THE beginning~はこちら
前回のあらすじ
俺は、刺激に飢えていた。
何か新しい刺激は、快楽は無いのだろうかと思うのは自然な成り行きだった。ネットで「アブノーマル セックス」と検索してみると、
シックスナイン、アナル、イラマチオ、野外露出、ローション、首絞め、鏡、飲尿放尿、
見せつけ、痴女、複数人、拘束、目隠し、カーセックス…とたくさんのプレイ用語がでてきた。そこに俺の興味を惹くひとつのワードがあった…それは。
メスイキ…
「メスイキ したい」今度は率直にこの単語を入力し、ある記事にたどり着いた。
究極のメスイキ講座と題打たれたその記事は、わかりやすく俺のモチベーションを高めてくれた。
そして、今まで俺が学んできたメスイキに関わる情報がわかりやすく整理されていた。
そこに掲載されている広告をきっかけに実際にメスイキさせてくれる相手と知り合う事が出来たのだ。
夕方19時過ぎ、日が沈んで少しした薄暗い初夏の夜、公園の入口で待ち合わせをしていた俺たちは初対面を果たした。
あいさつもそこそこに、俺たちは事前に決めていた通りそのままラブホテルの一室へと向かった。
「とにかく力を抜いて。何も考えず、何もしないで。ただ、私に任せること。」
俺の反応を待たずに、2本の指が俺の肛門の周りをなぞりだした。
全裸四つん這いで肛門を丸見えにするという完全に恥ずかしい姿を見られながら、俺は尻穴を撫でられるだけでペニスをギンギンに勃起させてしまった。
そして…
「じゃ、入れるわね。とりあえず第一関節まで」肛門に何かが入ってきた感じを覚えた。
おそらく人差し指、完全な異物感を肛門に感じた。「痛くないよね?じゃあ少しずつほぐしていくから」
言われるがまま、コクリとうなずいた途端にそれは始まった。
肛門の中で指がグニャリグニャリと動き出した。「そろそろかしらね。力、抜いててね。」
そう言われた直後だった…俺の全身に、今まで経験したことのない感覚が走った。
微量の稲妻が走った様な…足の指先から、肛門、脊髄、脳みそにいたるまでを一瞬にして駆け巡ったような。
そう、言う慣れば射精する瞬間の感覚に似ている。
それが何もしていないのに急に全身に走ったのだ。
衝撃である。「気持ちよかった?良かった。敏感なタイプね。もっとしてあげる。」
Sさんが俺の尻の中のある一点を責める度、今まで知りえなかった快感の電撃が全身を襲うのだ。
薄れゆく意識の中で俺は、だんだんと自分が絶頂に近づいて行っているのを感じ始めていた。
…ここから俺は先の見えぬ肛門絶頂快感地獄に足を踏み入れていく事になるのだった。
メスイキ…俺はもうこの快感から抜け出せなくなってしまったことを知っている。
肛門内に指を入れられ、前立腺とやらを刺激されるだけで今まで経験した事のない快感を味わえる。
それを知ってから俺は、あの快感の瞬間の虜になってしまったのだ。
日常生活においても、常に肛門を意識せざるを得なくなってしまった。
指を入れられたい…ヒクヒクと肛門が疼くのを自覚する。
俺にメスイキを教えてくれたSさん、俺は何度も連絡をし、次の機会を伺っていた。
「Sさん、次はいつお会いできますか?」
「そうね…金曜日の夜なら時間作ってあげられるわよ。
早くアナル弄ってもらいたくて仕方ないのでしょ?次はもっとすごいことしてあげる」
その言葉を聞き、俺の期待感は限界を超えていた。
早く、そのすごいことを知りたい…。
前回指で初めて責めてもらってからもう一週間が経っていた。
俺の欲求はもう限界である。
はやく…この疼きを鎮めてほしい…それを頼める相手はSさんしかいなかった。
この欲求を抑えられるかと思い、遊び相手の女に触らせたりしてみたものの、全然気持ちよくなかったのだ。