部下に調教された部長のオス豚告白
男たるもの威厳を保って堂々と居るべきー特に人の上に立つ立場の者ならば尚更であろう。
私も例に漏れずそうだった。
常日頃から他者にも自分にも厳しくあり、矜持を胸に誇り高く日々仕事に邁進していた。
男たるものかくあるべきと思っていたし、4X年の人生の中で生き方を疑った事は一度も無かった。
ましてや、その生き方の礎である信念が、たおやかな一人の女性によって崩される事など。
①仄暗い秘密がバレた時
私はケンジ。大手メーカーの管理職だ。
10年下の妻、小学校低学年の2人の娘息子に恵まれ職場では部長として部下十人程を纏める立場にある。入社時から同期の中でも頭一つ抜きんでて優秀と褒めそやされ、表彰された回数も数知れず。
自分で言うのも何だが世渡りも上手く、出世スピードも早かった方だろう。
面倒見良くあるように心掛け、部下の失敗のフォロー、面談も欠かさず慕われていた。
しかし、いかに完全無欠な人間に見えたところで、
必ずどこかしら欠点があるのが人間というもの。
それを理解しているからこそ私は他人の欠点に寛容であり、
人の好き嫌いも滅多になかったように思う。
だが自らの欠点となると話は別だ。私は自分の欠点を許容出来なかった。
自分のどうしようもない欠点…それは、変態的な性癖を持っている、という物。
他人には絶対に言えない、仄暗い秘密。
私「真島クン、もう遅いから帰りなさい。残りは私がやっておくから。」
真島「あ、ありがとうございます部長!本当に申し訳ございません…。」
今日も今日とて、部下のミスをフォローし残業をこなす。
膨大な業務量をこなすため、帰路につくのは終電ギリギリになる事も。
そこまでやるか、という程の仕事量を、鬼のように残業し毎日のようにこなしているのは残業代が付くから等そういうチャチな理由ではない。
夜22時を回り、フロアに誰も居なくなった頃。
おもむろに席を立ち、窓際に向かったところでズボンをスルスルッと降ろす。
デスクの中から鞄を取り出し、中から細長い警棒を取り出す。
窓に手を付き尻を突きだす恰好で前かがみになると、勢いを付けて思いっきりアナルへ突き刺す。
「おっおゥッ」思わず声を漏らして窓にもたれ掛かる。
息を切らしながら、手を一生懸命動かして奥へ、奥へと突き刺そうとするも、いつもの事ながらある一定のところまでしか突き刺せない。
「くっ…」悔しさから声が漏れる。
致し方ないので、深さが足りないままズブッ、ズブッと動かしていった。
「ハァン、アハァン」と乳首をコリコリしながら女性のような声を上げつつ達しようとしていると…。
真島「ぶ、部長…」
後ろから聞き覚えのある声が。
思わず振り向くと、そこには先に帰ったはずの部下、真島ナミの姿があった。
眼鏡越しにクリッとした目が見開かれている。
ーーーー終わった…そう感じた。
今までの人生が走馬灯のように脳裏を過っていった、何をしても上手くいったこれまでの人生。
自分の性癖がバレないように、上手くやっていったつもりだったが…もはやこれまでか。
目を閉じて眉間に指をあてていると、バタバタと去っていく足音が聞こえた。
逃げたのだろう、無理もない…何故彼女が居たかは分からないが、この姿はどう見ても変態だ。
明日彼女が来社したなら、確実に回りに言いふらすだろう。
クビだろうか?
いや、クビで済むだろうか?下手したらブタ箱行きだろう。
何も考えられないまま、帰路についた。
正直どう帰ったか覚えていない、気付いたら寝床にいたんだ。
妻の寝顔を見ながらも、どこかでホッとしたのを覚えている。
今までこの性癖を隠し、厳しい両親の下必死で勉学を重ねた。
「男とはかくあるべき」の教えを忠実に守った。
しかしながら、自分の性癖と相反するこの教えは私の首を真綿できりきりと絞めていったのだ。