「ふぅ…またなの?堪え性のないダメなマゾね。」
そう言い放つ私の足元にさっきまでヨダレを垂らし、
嬉しそうにブヒブヒ鳴いていた男が転がってる。
なんて情けない顔。
ブーツの爪先で頭を小突くと、
ゴロンと男の顔がこちらを向く…
白目を剥いて、舌はだらんと弛緩し、口から出てて。
まさに見るに堪えないって感じ。
知らない人が見たら、パッと見、死んでる?と思われかねない顔だけど。
私の責めに耐えられずに単に気絶しているだけっていう情けないオチなのよ。
テントを張っていた股間も、
気絶してるにも関わらずまだ膨らんだままだしね…。
ーどこかに、私の責めに耐えられる屈強なメンタルを持ったマゾ男は居ないのかしら?
そう思ってありとあらゆる場所…
そう、それこそナンパスポットからクラブ、
ネットまで駆使して探したのだけれど、
中々見つける事が出来なくて。
我こそは!と挙手したマゾ男とプレイしてみるも、大体ちょっと責めただけで音を上げるという、ていたらくぶり。
そんな覚悟で、手ェあげてんじゃないわよ。っつたく。
ねえ、ちょっと言わせて頂戴?
あなた達マゾ男は、責めを受けてブッヒブヒ嬉しそうに鳴いて、
こっちがノッてきた途端に気絶するようマニュアル化でもされてるのかしら?
自分だけ楽しんで、満足するだけしたら気絶しちゃって、
残されたこっちは不完全燃焼。
どうせなら、
こっちも充分に楽しんでから気絶するなりなんなりしてほしいってものよ。
勿論、そういうマゾ男とはそれっきり。
ハァ、本気で、どこかに私を満足させられるだけのマゾ男は居ないのかしらね…
気に入ったら、飼ってあげても良い位なのに。
昔はまだ骨のあるマゾ男が居たものだけれど、
皆結婚やら海外赴任やら(例外はあるけど)で卒業してしまって、寂しいものだわ…。
そう思いながら、その辺で適当に拾ったマゾ男のアナルに
ブーツの先をグリグリッと挿入しつつ、
スマホで新規のマゾ男を漁ってたの。
そしたらね…女王仲間から、一通のメールが来てたの。