「っ…そんなに締めないで…すぐ出そう…」
「あっ…はぁ…無理…気持ちよくて締まっちゃう…」
「あぁ…もう…出るよ…」
「うん…出して…中にいっぱい出して…」
私は彼の腰上に跨がり夢中で腰を振る。今にも爆ぜてしまいそうな彼の昂ぶりが快感で強く締め付けてしまう私。
眉根を寄せ、余裕のなさそうな彼の表情に私の淫欲は掻き立てられ、絶頂寸前の彼を頂きへと誘うべくさらに激しく腰を揺らす。
「っく…」
小さく呻いた後、私の中に吐精し全体重をベッドに委ねる彼。
一回戦は早々に終わったけれど、私達の秘め事はまだ始まったばかり――
これは私が街中で逆ナンした男子大学生を痴女セックスに誘った時の話です。
その日、私は退屈な休日を過ごしていました。
家にこもっているのももったいない気がするし、とりあえず街でショッピングでもしようかと思い出てきたけれど大して欲しいものもない。当てもなくブラブラしていたものの、少し歩き疲れたのでお茶がてら休憩を、と思い入ったカフェで出会ったのが彼でした。
たまたま座ったテーブルの隣の席にいた彼。参考書とノートを広げ、何やら勉強しているようです。
いや、“たまたま”と書いたけれど正確には店内を見渡して空席と共に私好みの若い男子を無意識にチェックしていました。そこで目に留まったのが彼とその隣の空席。
私は反射的にその空席に向かったというのが事実です。
男性だって同じ空席ならおじさんの隣より若い女性の隣に座りたくなりますよね?“よし、女性の隣に座ろう!”と思ってなくても、体が反射的に女性の隣へ向かう事ってありませんか?それと同じです。
顔も私好みだったら嬉しいなとチラッと顔を見てみると思った以上に私のタイプ。目は二重で綺麗に整ったEラインの横顔、時折考えこむようなその表情も可愛くて思わずじっと見とれてしまいました。
そして同時に彼に声を掛けて仲良くなってみたいという気持ちが沸き起こりました。
私、いいなと思った男性には積極的に声をかけて落としたくなるタイプなんです。
そんな私の視線に気付いたのか彼がこちらを向きます。私はすかさず視線を逸らしました。それは気まずかったから、というわけではありません。
無言で見つめ続ける女なんてやっぱり不気味じゃないですか。そんな印象を与えたくはなかったからです。
クラブやバーなら声を掛けるのなんて大して難しくないのですが、ここは昼間のカフェ。どうやってきっかけを作ろうかと考えていた時、彼の読んでいた参考書の内容が目に留まりました。